
made in JAPAN の未来。
つくづく
日本のモノ作りの未来が
怪しくなってきた。
古来、日本には
士農工商制度が根付いていたこと、
現代社会において
「お客様は神様です」
が
ねじ曲がって伝わって行ったこともあって
職人や商人が
海外からの信頼性とは反対に
国内での正当な評価が受けにくい土壌があった。
情報化社会に入って
グローバルスタンダードになるにつれて
国内は大量生産の工場製品が
より便利に行き届くようになった。
全国型のチェーン店や
大型ショッピングモール型の生活が主流になって行くのと引き換えに
日本から職人の技術や商人の心意気が失われようとしている。
そしてこれが、日本の国民の選択の結果、でもある。
しかし、ちょっと待って欲しい。
もともと日本人の繊細な開発技術や
「お客様を神様と思い
ウソ偽りのないものを提供しなさい」
という商人の心持ちは
この国が誇るどこにも負けない世界最強の武器と言ってもいい。
そしてそれは、
海外から見れば憧れでもあり、信頼の礎でもあり、学びたい文化でもある。
情報化社会というのはメディアなどを通さず
瞬時に情報が世界中を駆け巡り
グローバルスタンダードというのは
自分と生きて行くパートナーを
世界基準でごく一般的なローカルレベルで選択できる時代のことだ。
このままでは
評価の高い日本の技術と心意気が海外に流れ
いざ残るのは工場製品と大型ショッピングモールのものしかない空洞化社会、
になっていく危険が、非常に高い。
そして目覚ましい海外の成長度合いからすれば
一度海外に流出して
正当な評価を受けるようになったmade in JAPANのブランドを
国内の水準に慣れた日本人が将来、買い戻せる希望はとても薄い。
ホンモノの日本の技術は海外へ。
国内外の大量製品は日本へ。
そんな時代を迎えてしまう危機感に
果たしてどれほどの日本人が気付いているのだろう。
コンビニが24時間フルタイムで商品を並べ
スーパーが商品自宅配送を基軸に掲げる現代の日本において
“お声がけいただければ喜んであなたのためのパンを作ります。
ひとつひとつ手作りだから
お店としては週4日の短時間しか開けれませんが
あなたのために作り
あなたのタイミングでお渡しします”
という国内基準とは真反対なブルーコーナーの姿勢は
職人、商人の気持ちを背負った
現代の日本への警鐘であり
本来のモノ作りのブランドのあるべき姿、なのだ。
情報化社会、
グローバルスタンダードとは
職人、商人にとっても
自分の技術やブランドを楽しんでもらうパートナーを
選べる時代のことなのだ。
日本が
自分の国の技術に気付き
職人や商人の流出に歯止めをかけるのが先か。
近隣諸国の成長で
日本ブランドは日本人が触れることなく
世界共通の持ち物になっていって実質手の届かない場所に行ってしまうのが先か。
年々早まる地球規模のスピード感の中で
世界のいろんなひとと
食材や情報をやり取りするブルーコーナーだから感じる
世界の動きと日本の未来の危うさを
ひとつのパンに込めて
これからもこの国に伝えていきたい。

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