いらっしゃいませのない空間。
ブルーコーナーには
いらっしゃいませがない。
ブルーコーナーをやるずっと前のことだけど
外国人の友達に
こんな風に聞かれたことがある。
「なあ
日本でお店に入ると「イラッシャイマセ」って言うだろ。
あれにはなんと返すのが正しいんだい?」
・・・
・・・・・・・ないんである。
適切な言葉が、ないんである。
これはもともと
「いらっしゃいませ」
が店側の都合でしかない
会話にならない一方的な投げかけであるということなのだ。
いまでこそ「いらっしゃいませ」のない
「こんにちは」なお店が増えたけど
少なくともブルーコーナーがオープンした当初
そうだったサービス業とカテゴライズされるところは
ディズニーリゾートと
ブルーコーナーだけであったと記憶してる。
ディズニーの信義はわからないけど
ブルーコーナーの場合はそもそも来園者やブルーコーナーファンを
お客さんとしてとらえていないフシがあってのことだ。
世界の魅力をパンで伝える!
というコンセプトベーカリーであるブルーコーナーは
毎日が冒険であって
毎月が探検である。
だからブルーコーナーにとって
来園者や全国のブルーコーナーファンは
お客さんというより一緒に大航海していく仲間、
という認識なのだ。
仲間だから、
一緒に笑い
一緒に悲しみ、
一緒に体験して大きくなり
ときにはケンカすることもあるかも知れないけど
いたいときにそこにいれる関係。
そんなのが理想だなって思った。
魔法のじゅうたんだか
手漕ぎのイカダだかわかんないけど
世界を大航海するには
そんな空間がいいなって思った。
あそこの島に行ってみようぜ。
アレ食べてみようぜ。
こんなの採って来たぜ。
そんな風なやり取りの出来る空間が
パンで実現出来たらオシャレじゃないか。
それがブルーコーナーであり
いらっしゃいませのなさなのだ。
海外の市場なんかを覗くと
モノの売り買いはもちろん大切なんだろうけど
ひととひとのコミュニケーションのきっかけのひとつとして
モノとお金が動いてるような光景が多い。
比べて「いらっしゃいませ」は
どうしてもお金先行に見えてしまうのだ。
「いらっしゃいませのねーのかよ」
と、
目くじらを立てることなかれ。
ブルーコーナーではいらっしゃいませがないことが
仲間であるVIPな証なのだ。
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